日本公庫調査、小企業の売上DIが5カ月ぶり低下


 日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の昨年12月分を公表した。同月の小企業の売上DI(季節調整値)は前月比4.2ポイント低下のマイナス8.6で、5カ月ぶりに低下した。製造業でDI値がプラスに転じたが、非製造業で3カ月ぶりにマイナス幅が拡大した。

 DIは前年同月比で売り上げが増加した企業の割合から減少した企業の割合を引いた値。調査は1月7〜9日、同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500企業に行い、うち1122企業から有効回答を得た。

 全業種の売上DIは昨年7月のマイナス19.0を底に、4カ月連続で上昇を続けたが、同月は低下した。

 業種別では、製造業が1.2で、前月のマイナス4.3からプラスに転じた。製造業がプラスの水準となるのは東日本大震災前の2011年2月(10.0)以来。

 半面、非製造業はマイナス10.2で、前月のマイナス4.1からマイナス幅が拡大した。

 非製造業6業種をみると、建設業が28.0と、前月の14.4から13.6ポイントの上昇。3カ月連続の上昇で、昨年3月以来、10カ月連続でプラスの水準を維持している。

 運輸業は6.7で、前月の9.3から低下したものの、4カ月連続でプラスの水準を維持。卸売業も10.9と、前月の13.1から低下したが、プラスを維持した。

 小売業、飲食店、サービス業の3業種はいずれもマイナス水準で、前月から数字を落とした。特に飲食店はマイナス31.5と、前月のマイナス11.0から大幅に低下。サービス業もマイナス21.5と、前月のマイナス7.5から大きく低下した。小売業はマイナス13.4で、前月のマイナス10.8から小幅な低下となった。

 1月は全業種でマイナス5.0と、マイナス幅が縮小する見通し。業種別では、製造業が2.1とプラス水準を維持。非製造業がマイナス6.1と、マイナス幅が縮小する見通し。

 
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