
和食検定試験テキストのイメージ
日本ホテル教育センターはこのほど、和食の接遇に焦点を当てた第1回の「和食検定試験」を来年10月に実施すると発表した。世界的に注目される「和食」を体系的に学び、接遇を通して和の食文化を世界に発信できる人材を育成する。
検定は、観光庁の訪日旅行促進事業をサポートするもの。「和食文化の正しい理解と継承」「日本古来の「おもてなし」を中心とした業界人のレベルアップ」「日本文化の魅力を国内外に発信できる人材の育成」を3大目的に掲げている。
「和食のおもてなしの現場においては即戦力となる技法ばかりが重視されている」と日本ホテル教育センターでは指摘する。また、「和の食文化を体系的に学び、その奥深さや価値観を知り、おもてなしの心を学ぶ機会がほとんどない」とも。
検定では、日本料理の成り立ちや関連する知識、食事作法を学ぶ基本レベルと、着物や和室での振る舞いや接遇の作法を学び、和の食文化を伝承していくためのノウハウを身に付ける実務レベルの2クラスを設ける。それぞれのクラスで和食に関する実用英語も習得させる。
検定試験に準拠したテキストは、基本編、実務編に分けて発行する。
問い合わせ先は、日本ホテル教育センター・検定事業室(東京都中野区東中野3—15—14、TEL03・3367・5663)。

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