専門学校日本ホテルスクール(東京都中野区、石塚勉理事長・校長)は新型コロナウイルス感染症の拡大防止、学生らの安全確保へ、今年度前期授業をオンラインで行っている。オンラインミーティングツールを活用し、学生と講師が双方向でコミュニケーションを取って授業を進めている。
政府の特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令を受け、前期授業のオンラインでの実施を決定。約1カ月の準備を経て、5月11日から授業を始めた。双方向でのコミュニケーションが取れることから、録画映像を提供するなどの方式を採用しなかった。
新入生に対しては4月半ばから、オンラインを利用した個人面談や、各クラスのホームルーム「コミュニケーションアワー」、ホテル・ブライダル分野の特別講座、英語レッスンを行っている。
オンライン授業を展開するに当たり、在校生のインターネット環境整備が必要になるため、同校から1人一律3万円の支援も決定している。
同校は一般教養や専門知識を習得する授業以外に、実技を身に付ける「料飲宴集会サービス」「料飲レストランサービス」などの授業も行っている。これらの授業は、今後段階的に自粛が解除された後、特別集中講座として実施するとしている。「三つの密」を避けるなど、感染予防対策を徹底するという。