日本の宿懇話会、若手経営者メンバーで日本の伝統文化を研究


委員会設立の趣旨を述べる佐藤代表世話人

 「人気温泉旅館ホテル250選」(観光経済新聞社主催)入選旅館の経営者有志らで組織する「日本の宿懇話会」(佐藤義正代表世話人=岩手県・湯守ホテル大観)は8月27日、東京の観光経済新聞社会議室で会合を開き、今後の活動方針を協議した。次世代を担う若手経営者らをメンバーとする委員会で、日本の伝統文化を約1年間研究し、成果物を作る方針を決定。委員会メンバーの柊家旅館(京都市)で研修会を開くことも決めた。

 懇話会は「日本文化を凝縮した伝統的な旅館の品質を守り、後継者の育成に力を注ぎつつ、その発展向上を期す」などを目的に、佐藤氏、瀧多賀男氏(岐阜県・水明館)らを発起人に昨年発足。趣旨に賛同する約50軒の旅館経営者が参画している。

 数回にわたる例会の中で、若手経営者らをメンバーに日本旅館や観光地の課題研究と提言を行う委員会設置の提案がなされ、懇話会の会員から推薦された12人が委員会メンバーとして参画。今回、その活動方針を協議した。

 協議の中では「日本文化の結晶である旅館の経営者でありながら、日本の伝統文化について知らないことが多い」と、日本のさまざまな伝統文化について研究する方針を決定。その一環で、委員会メンバーの柊家旅館で日本の伝統的な文化やサービスについて研修することを決めた。研修は11月13、14日に静岡県稲取温泉の稲取銀水荘で開く第4回例会までに行う予定。

 委員会メンバーは次の各氏(敬称略)。

 大西希(北海道・あかん遊久の里鶴雅)▽佐藤康(岩手県・湯守ホテル大観)▽山口裕司(山形県・ほほえみの宿滝の湯)▽佐藤勘三郎(宮城県・伝承千年の宿佐勘)▽武田和香子(千葉県・鴨川館)▽矢崎道紀(山梨県・下部ホテル)▽加藤晃太(静岡県・稲取銀水荘)▽瀧康洋(岐阜県・水明館)▽城島舞(京都府・柊家旅館)▽奥村勇太(愛媛県・大和屋本店)▽豊田桐子(長崎県・ゆやど雲仙新湯)▽下竹原利彦(鹿児島県・指宿白水館)


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