アゴダのダミエン・フィルシュCCO(最高商務責任者)は11月20日、シンガポールで開催された観光業界のB2B見本市「ITBアジア」で「ポストコロナのリバウンドのかじ取り」と題して講演した。
フィルシュ氏は、各国の国境再開で、旅行がオンラインの世界でも再始動したと指摘。旅行予約行動は、オフラインからOTAおよびオンライン直販への移行が今後ますます加速するだろうと予測した。
その根拠として同氏は、航空予約、鉄道予約、レンタカー予約の分野別に2020年と2024年の予約チャネル別シェアに関する米・旅行調査会社フォーカスライト社のデータを引用した。
それによると、宿泊予約は、20年のオンライン直販10%、OTA37%、オフライン53%が、24年にはそれぞれ10%、43%、47%になるだろうと紹介。航空予約は同様に20年、24年のシェア比率が、オンライン直販31%、OTA24%、オフライン45%から、それぞれ34%、26%、40%になるとした。鉄道予約は、20年の同39%・17%・43%が、24年は同43%・22%・36%に移行。また、レンタカー予約は、同29%・6%・65%が、同28%・9%・62%になるだろうとの見通しを紹介した。
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