日本旅行は8月29日、2014年度中間決算を発表した。同社単体では、経常損益で2億9800万円、中間純損益で2億8600万円のそれぞれ黒字を確保。いずれも過去最高の水準になるとともに、3期連続の増収増益となった。中間純損益で黒字になるのは1992年度以来22年ぶり。また子会社を含めた連結では、経常で7300万円の黒字となった。
営業損益は連結で3億400万円、単体で2億5700万円の各赤字。ただ、為替差益の計上など営業外利益が増加し、経常で増益となった。同社は例年、下半期の販売ボリュームが大きく、通期の営業損益は連結で11億円、単独で3億5千万円のそれぞれ黒字を見込む。
営業収益は連結で同5.0%増の252億1400万円。単体で同6.1%増の214億7900万円。同社が中核分野と位置付ける教育旅行、MICE、BTM、インバウンド、インターネット販売への取り組みを強化し、これら5分野の販売高が全て前年を上回った。
国内旅行は単体の営業収益が同5.4%増の128億7400万円。企画商品「赤い風船」でJR西日本との連携による「ディスカバー・ウエスト」商品や、JRデスティネーションキャンペーンとの連動商品を展開。赤い風船の販売は販売高ベースで前年同期比7.8%増となった。
国内団体も企業の招待旅行や各種会議などMICEの受注強化に加え、教育旅行の拡大などで取り扱いが前年を上回った。