日本旅館協会の東北支部連合会(菅野豊会長=福島県・ホテル華の湯、339会員)は13日、福島市穴原温泉の吉川屋で通常総会を開き、役員改選で新会長に久保田浩基氏(岩手県・ホテル志戸平)を選出した。久保田新会長は「東北支部の活性化が急務。体制を整え、地方、地域、会員のための支部にするつもりだ。火中の栗を拾うつもりで取り組み、皆さまの役に立つ協会を目指す」と抱負を述べた。
総会には会員、来賓を含め約80人が出席。今年度事業計画と予算案を審議、承認した。
菅野前会長は顧問に就任。菅野氏は「東日本大震災後3年が経過するが、風評被害はまだ続いている。東北の玄関口である福島に客足が戻らなければ、東北の観光客数の増加は見込めない。訪日旅行者数2千万人の達成に向けて、日本旅館協会と関係官庁とのさらなる連携強化が重要だ」とあいさつした。
役員改選ではこのほか副会長に杉澤睦子氏(青森県・ホテルグランメール山海荘)、岡崎彌平治氏(山形県・深山荘高見屋)が新たに就任。理事に葛西大八氏(青森県・ホテルアップルランド)、山下圭三氏(青森県・星野リゾート青森屋)、安本実氏(秋田県・駒ヶ岳グランドホテル)、堺健一郎氏(山形県・月岡ホテル)が就いた。
総会、懇親会には日本旅館協会の近兼孝休会長、長谷川伸一・東北運輸局長、五十嵐照憲・福島県観光交流局長ら多数の来賓が出席した。
久保田新会長