
客室数は増加傾向続く
厚生労働省は1日までに、2021年度の生活衛生関係施設数をまとめた。それによると、21年度末現在の「旅館・ホテル営業軒数」は5万523軒で、前年と比べ180軒減った。対して、客室数は175万7557室で、同1万8664室増。旅館軒数の減少に歯止めがかからない一方、ホテル軒数と客室数の増加傾向は続いているとみられる。
旅館業法改正(18年6月施行)で旅館とホテルの営業種別が統合され、「旅館・ホテル営業」となったため、17年度まであった旅館とホテルの軒数や客室数は示されなくなった。ちなみに、17年度の旅館軒数は3万8622軒で、客室数は68万8342室、ホテルは1万402軒、90万7500室となっている。
21年度の「旅館業」全体の軒数は8万9715軒、20年度比556軒増。旅館・ホテル営業と下宿営業は減っているものの、簡易宿所営業軒数は3万8593軒で、同746軒増。右肩上がりで増え全体を押し上げた。一般住宅などに観光客らを泊める住宅宿泊事業法施行で簡易宿所は増加傾向にあり、かつての旅館軒数に迫る勢いだ。
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