新潟県旅館組合(野澤幸司理事長)は2月25日、東京・西池袋のホテルメトロポリタンで、旅行会社やマスコミ関係者らを集め、観光交流会を開いた。「うまさぎっしり新潟」をテーマに、地元の食材を使った料理や地酒などを振る舞い、新潟の観光振興に協力を求めた。
冒頭あいさつした野澤理事長は「NHK大河ドラマ『天地人』の影響で新潟にスポットが当たっている。トキめき新潟国体の開催や、新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)など、イベントも目白押しで、この機会に新潟観光を大いにアピールしたい」と抱負を述べた。
続いて、神保和男副知事やJR東日本の田辺滋取締役営業部長があいさつし、田辺取締役は「新潟DCは(成功へ向け)ベストを尽くす。今年はイベントが続くがあくまでもスタートに過ぎず、来年以降が本当の勝負の年となる」とし、一過性で終わらせない心構えを関係者に求めた。
来賓の大黒伊勢夫観光庁観光地域振興部長は、「新潟は日本の故郷であり、国内観光の景気付けの役割を期待している」と強調した。
会場内では新潟女将会の女将さんらが和服に赤い法被姿でおもてなし。村上鮭の酒びたし(瀬波)や鯛めし(柏崎)、へぎそば(十日町)など県内各地のフードメニューが並べられ、地酒片手に舌鼓を打つ旅行業関係者は「新潟の食は大きなセールスポイントになる」と太鼓判を押していた。
交流会に先立ち、旅館静雲荘(瀬波温泉)の土谷孔秀専務を班長に6人の女将さんらが観光経済新聞社を訪れ、「大観光交流年」成功に向けた意気込みを語った。
女将さんらは新潟DCにあわせた「女将のスイーツ」などを企画。地元の食材を使い、各宿泊施設が工夫を凝らした手作りスイーツを提供する。
新潟県の色のパネルをバックにあいさつする野澤理事長
本社を訪れた女将のキャラバン