日本旅行は1月24日、新海外系システムを本格稼働させた。07年度までの5カ年中期経営計画「日本旅行イノベーション」の一環。多様化・個人化する顧客の志向にこたえるため、顧客の希望に基づいてツアーを多彩にアレンジできる機能や、顧客のニーズを聞きながらニーズに最適な商品を検索、提案できる機能を装備。「受けの販売から攻めの販売」へ転換を図り、販売を拡大する。
基本ツアーで飽き足らない人のために、航空座席のアップグレードや、現地でのアクティビティの変更など、顧客の希望に基づいてツアーを簡単にアレンジできるカスタマイズ機能を備えた。「別手配の利用比率が約7割を占め、我々の提供するパッケージだけではお客さまが飽き足らないと痛感した」(同社)ことから、パッケージの枠を超えた自由度の高い商品を提供する。同機能を活用した新商品「Myレシピ」シリーズを08年上期商品から展開する。
顧客のニーズに最適な商品を提案できるコンサルティング機能も備えた。訪れたい方面、旅行日数、予算などの条件を入力することで、該当するツアーの一覧を表示。「お客さまのニーズを引き出し、我々の方から提案する新しいビジネスモデルにしたい」(同社)方針だ。
手配面では、航空会社や地上手配会社とのシステムリンクを実現。正確で迅速な手配が可能になるとともに、業務の効率化を図った。
同日に東京の渋谷支店で行われた本格稼働セレモニーで金井耿社長は「商品のあり方などモデルの変換を迫られる中で、先行きに十分対応しうる機能を兼ね備えたシステムと自負している。海外の営業展開にカツを入れたい」とあいさつした。
渋谷支店での稼働セレモニー(中央が金井社長)