
新日本コンピュータサービスのシステムを導入した山水荘
福島県土湯温泉の「山水荘」は新日本コンピュータサービスの旅館・ホテル向けフロントシステム(PMS)のクラウド版と各種オプションシステムを今年5月の館内リニューアルに合わせて導入。作業の省力化、生産性向上に成果を上げている。
カスタマイズが柔軟に行えることや費用面を考慮して、複数のメーカーの中から同社のシステムを選んだ。土湯温泉に2018年オープンした姉妹館のゲストハウス「YUMORI」とは異なるPMSで管理していたが、新システムの導入で一元管理も実現した。
「クラウド版を導入したことで、今までできなかったさまざまなことができるようになった」と、同館常務の渡邉利生氏。例えばスタッフが自宅で予約や顧客管理に関わる事務作業を行ったり、出張先から手持ちのパソコンで自館の予約状況を確認することが可能に。
当日の料理内容や数量のデータを厨房のモニターに表示するインフォメーションシステムも導入した。厨房は姉妹館のYUMORIの料理も作るが、今までYUMORIと厨房間の情報伝達はファクスで行っていたため誤認による伝達ミスもあったという。インフォメーションシステムの導入で、コンピューターに記録されたデータがそのままモニターに表示されるため、伝達ミスがなくなったほか、情報伝達に係る事務作業が大幅に軽減された。
「バックヤードの事務作業をデジタルの力で省力化し、その分をお客さまサービスの向上に生かし、宿全体の品質向上につなげる」と渡邉氏。
露天風呂、テラス付き新客室「紫水亭」がオープンするなど新たな魅力が加わった山水荘。そのバックヤードを新日本コンピュータサービスのシステムが支えている。
新日本コンピュータサービスのシステムを導入した山水荘