文化審議会、「浄土ヶ浜を名勝に」と答申


 文化審議会(西原鈴子会長)は18日、岩手県宮古市の浄土ケ浜など5件を名勝に、京都府八幡市の石清水八幡宮境内など8件を史跡に、岡山県津山市の旧梶村氏庭園など3件を登録記念物に指定するよう中川正春文部科学相に答申した。近く答申通り告示される。

 浄土ケ浜は乳白色の岩塊群とその内側の礫れき浜から成り、松の緑の対比が鮮やかな海浜で、市の重要な観光資源となっている。東日本大震災の津波で一部が被災したが、名勝指定は復旧の大きな力となりそうだ。市にはまた、近世から近代にかけ、三陸随一の豪商にまで成長を遂げた盛合氏の住宅池泉庭園があるが、これが登録記念物の答申対象となった。

 名勝はこのほか、本間氏別邸庭園(山形県酒田市)▽旧松波城庭園(石川県能登町)▽朽木池の沢庭園(滋賀県高島市)▽旧久留島氏庭園(大分県玖珠町)の4件に。

 石清水八幡宮境内は八幡神を祭神として平安時代に創建された、わが国を代表する神社境内。このほかの史跡は、里見氏城跡・稲村城跡・岡本城跡(千葉県館山市・南房総市)▽寺家遺跡(石川県羽咋市)▽尾張国分寺跡(愛知県稲沢市)▽伊勢遺跡(滋賀県守山市)▽烏帽子形城跡(大阪府河内長野市)▽鳥坂寺跡(同柏原市)▽島添大里城跡(沖縄県南城市)など。

 また、文化審は良好に残された貴重な海跡湖で、全国有数規模のハマナツメの群落が見られる三重県尾鷲市の須賀利大池および小池を天然記念物とするよう求めた。

 
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