
宿場町のオープンセット
庄内映画村(山形県鶴岡市、宇生雅明社長)は、映画による地域活性化を進めようと9月12日から、同社が運営する映画オープンセット「庄内映画村オープンセット」の一般公開を始める。今後段階的に改築などを行い、撮影地、映画関連観光施設の両面で「日本一のオープンセット」(同社)を目指し、整備を進める。
同セットは月山のすそ野に位置し、広さは東京ドーム20個分の約88ヘクタール。そのままの自然のなかに、350メートルにわたって続く漁村や約40棟からなる宿場町、炭焼き小屋や水車小屋などがある山間集落が再現されている。
一般公開にあたっては、ロケスタッフと同じ食事や地元食材を使った食べ物などを提供する食堂やオリジナルグッズを販売する売店などを整備。またセット内をめぐる周遊バスを運行し、広い敷地内を見学、散策しやすいようにする。
同セットはこれまでに公開された映画「ICHI」「座頭市 THE LAST」などの撮影に使用されてきたほか、7月からは監督・三池崇史、主演・役所公司の時代劇「十三人の刺客」の撮影が行われている。来年以降も引き続きさまざまな映画のロケが実施される予定という。
入村料は大人1800円、中高生1300円、小学生800円。周遊バスは1日乗り放題で500円。
一般公開に合わせ、同社が鶴岡市内で運営し、映画「おくりびと」などで使われた小道具などを展示する資料館「庄内映画村資料館」とオープンセット、JR鶴岡駅を結ぶバス「庄内藩レトロバス」も運行する。

宿場町のオープンセット