
タウの店内
広島県は16日、東京都中央区銀座1丁目に、広島ブランドショップ「TAU(タウ)」をオープンした。オープニングセレモニーには湯崎英彦知事のほか、県出身の歌手西城秀樹さん、タレントの杉原杏璃さん、モデルの相沢紗世さんらも鏡開きに参加し、オープンを祝った。
15日には「ひろしま観光大使」委嘱式と内覧会が行われた。観光大使には県出身の女優戸田菜穂さんが選ばれ、湯崎知事から委任状と名刺、ハート形をしたレモンがプレゼントされた。戸田さんは2月に第1子となる女児を産んだばかり。「母親目線で広島の良さをPRしていきたい。また、アイデアも出したい」と抱負を語った。
県は新宿にアンテナショップ「広島ゆめてらす」を構えていたが、10年6月に閉鎖。2年ぶりの情報発信拠点の復活となる。湯崎知事は「タウは従来型のアンテナショップではなく、より強く広島ブランドを発信する拠点となる」と力を込める。
タウは地下1階〜地上3階で、延べ床面積約960平方メートル。県産野菜や果物、生鮮品、地酒、熊野筆など約2千点を扱う。また、広島の食を代表するお好み焼きの提供や、瀬戸内海の食材を使ったレストランなども併設している。
運営するのは福山市で「ホテル鴎風亭」などを経営する鞆スコレ・コーポレーション。村上正高社長は「広島の本物魅力を発信し、広島ファンを作りたい。周辺には各県のアンテナショップが多くあり、競争も激しい半面、相乗効果もある。年商(目標)は5億円とハードルも高いが、達成できるよう頑張りたい」と意欲を示した。

タウの店内