広島県が今年3月から展開している観光プロモーション「おしい広島県」で、宣伝役を務めるタレントの杉原杏璃さんが6日、観光庁の井手憲文長官を表敬訪問した。夏のキャンペーンの開始を報告するとともに、広島県の観光を盛り上げるための“要望”として観光庁に難しい注文を連発し、長官を困らせていた。
おしい広島県は、魅力的な観光資源が全国にまだまだ知られていない「おしい」状況を改善し、「おいしい」に変えようというのがコンセプト。広島県出身の杉原さんは広島県おしい委員会の“秘書”を務めている。
秘書らしいスーツ姿で長官室を訪れた杉原さんは、広島県の観光振興に関して要望。その内容は、「国民に広島観光を義務付ける広島観光義務法を制定してほしい」や「観光庁を『おしい観光庁』に改称してほしい」といったもの。杉原さんはグラビアなどでみせる笑顔をふりまき、長官に快諾をせまっていた。
夏のキャンペーンでは、東京、関西、九州で電車内に中吊り広告、駅に大型ポスターなどを掲示してPRを強化。宿泊予約サイトの楽天トラベル、じゃらんネット、一休、るるぶトラベルには広島県の特集ページを展開している。
「看板をかけかえて」と井手長官に大型の宮島しゃもじを贈る杉原さん(写真右)