広島・宮島・岩国地方が誘客拡大へアピール


左から柳澤さん、三宅さん、吉山さん

左から柳澤さん、三宅さん、吉山さん

 広島市、廿日市市、安芸太田町、岩国市、北広島町などの14市町や各観光協会などの20観光関連事業者で構成する「広島・宮島・岩国地方観光連絡協議会」の代表10人が7日、東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた。広島市は初めて造成した着地型観光の町歩きマップをアピールした。

 同協議会は広域観光の促進を図るため、広島県と山口県の6市町で1974年に結成された。現在は14市町が参加している。広島市経済観光局の荒井浩一さんは「それぞれ海、山、川など見どころが異なる。広域での周遊プランを作り、観光客の滞在時間を長くするのが今後の課題」と語る。

 広島観光親善大使の吉山沙彩さんは広島市が初めて作成した着地型観光の町あるきマップについて説明。全11コースの中で吉山さんのお薦めは広島城と広島浅野家別邸の庭園・縮景園を散歩するコースで「縮景園は心おちつく場所」とアピールした。

 広島市の2012年度の観光客入り込み数は1080万人で前年度比1.9%増加。今年度も前年並みで推移している。

 宮島観光大使の三宅彩花さんは、最近特に人気が高いという宮島伝統産業会館でのもみじ饅頭作り体験について説明を行った。約1時間で4個のもみじ饅頭を作って735円。「大人の男性でも楽しめる」と三宅さん。

 宮島は一昨年から20〜30代の観光客が増加。夜の遊覧船や厳島神社と原爆ドームを結ぶ世界遺産航路の人気や、揚げもみじ饅頭や焼きカキなど歩きながら食べられるものの充実が後押していると分析する。また近年のパワースポットブームで厳島神社を訪れる人が増加している。入り込み客数は9月末で前年比3万人増。今年度も400万人に到達する見込み。

 昨年12月に開港した岩国錦帯橋空港は、「全日本空輸としては全国で5本の指に入るほどの搭乗率を誇る」とミス岩国の柳澤美咲さん。平日はシニア層を中心とした団体旅行客で混み合っており、開港前の予想を上回っていると述べた。

 北広島町商工観光課観光振興係の沼田真路さんは、一昨年にユネスコの無形文化遺産に登録された「壬生の花田植え」について説明した。毎年6月の第1日曜日に公開され、約100人がにぎやかに囃子を歌いながら田植えを行う。

 安芸太田町は5月から森林セラピーをテーマにした四つのコースを造成した。「昨年森林セラピーソサエティによって森林セラピー基地に認定された。今後は宿泊をセットにした商品も造成したい」と商工観光課佐々木直さん。より深い森林浴が楽しめると20〜30代の女性に人気だと話していた。

左から柳澤さん、三宅さん、吉山さん
左から柳澤さん、三宅さん、吉山さん
 
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