岐阜県と県観光連盟は9月30日、「県観光人材育成塾リーダーズ研修」をスタートした。12月まで6回程度実施する。上期に行った同育成塾の受講者約100人から、15人が県内観光地で活動するリーダーとして研修に参加。講義だけでなく、先進地の視察も行う。観光事業者との議論の中から意見をまとめる実践的な意見交換会「オープンテーブル」もメニューに盛り込んだ。
講師は着地型旅行商品の造成や観光キャンペーンの誘客イベントなどを手がける観光販売システムズの小高直弘専務が務める。観光事情から商品造成、流通までの専門的知識を網羅する。
第1回研修会では、「観光業界の現状」をメーンテーマに観光産業や県の観光について解説。また、観光販売システムズが過去に三重県内で実施した熊野古道へのシャトルバスの成功事例などを挙げて、市場やターゲットの絞り込みのほか、情報発信や誘客について地元行政や地元観光事業者の役割を説明した。
観光人材育成塾は、県内の観光事業にかかわる観光関係職員や関係者向けに行う観光講習会・研修会で、「地元の観光関係者(着地側)と旅行会社、エンドユーザー(発地)との温度差」などを課題として開催されている。
第1回の研修会