山陰デスティネーションキャンペーン(DC)のスタートイベントとして、6日、JR大阪駅で団体専用列車「なつかしのやくも号」の出発式が開催された。運転された列車の旅行主催は日本旅行。山陰DCは1日に開幕し、期間は12月末まで。
なつかしのやくも号は、381系車両のデビュー当時の国鉄色に塗装した。381系が「やくも」として大阪発で運転されるのは、1990年の大阪花博の開催時以来、22年ぶり。全国から多くの鉄道ファンから乗車の申し込みがあり、早朝の大阪駅のホームにも多くの鉄道ファンが集まった。
出発の合図は、今川正和大阪駅長と鳥取県のキャラクター「トリピー」と島根県の「しまねっこ」が行った。
松江駅では歓迎式が行われ、島根県の溝口善兵衛知事、JR西日本米子支社の横山佳史支社長らが出席。マスコットキャラクターや観光大使による出迎え、記念品の配布が行われた。
ほかにも山陰DCのオープニングイベント列車として、山陰本線の鳥取駅から益田駅まで約9時間半をかけて列車内で山陰にちなんだクイズに挑戦するイベント列車「山陰縦断クイズ列車」も運転された。途中駅では地元の郷土芸能や料理なども楽しんだ。山陰縦断クイズ列車では、石見神楽の写真をラッピングした期間限定の列車と人気漫画「名探偵コナン」のイラストが描かれた列車との併結運転が行われた。
なつかしのやくも号の出発式