山梨県はこのほど、来年4〜6月に展開するデスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ観光説明会を都内で行った。キャッチフレーズは「週末は山梨にいます」。団塊世代をメーンターゲットに、宿泊を伴う滞在型の観光地づくりを目指す。県では昨年から3カ年の大型観光キャンペーンを実施。08年度までに4800万人の集客目標を掲げており、DCで弾みをつけたい考えだ。
旅行会社など33団体89人が参加。出席者からは「十分な情報を得ることができた。取捨選択をして商品造成に結びつけたい」との声が聞かれた。
冒頭、野呂瀬一県観光部理事は、全国を意識した観光PRを展開してから20年目を迎えたことを踏まえ「成熟した観光県としての責任を持たなくてはならない」と真摯に観光推進に取り組んできた姿勢を強調。その上で「心身ともに充実できる山梨に多くの人に来て欲しい」とあいさつした。
キャンペーンでは特別イベントの実施や臨時列車・バスの運行といったハード面の整備だけでなく、ソフト面の充実にも力を入れる。観光ボランティアガイドや、インストラクターのほか農作物の収穫、栽培体験などをサポートする「地域コーディネーター」を紹介。受け入れ態勢を整える。併せて学びや健康・自然などに関心の強い団塊世代に5つの週末の過ごし方を提案。石和温泉の散策と健康増進プログラムなど計39のモデルコースを設定した。
3年間のキャンペーン予算は県、市町村のほか観光関係団体からの負担金で2億4千万円。

都内で説明会を開催