
山梨県は15日、東京の六本木ヒルズハリウッドプラザで、旅行会社やマスコミ関係者を対象に、最新の観光スポットや見どころなどを紹介する説明会と商談会を開いた。
やまなし観光推進機構の担当者は山梨の温泉を熱心にPR。それによると、源泉数は431カ所、温泉施設数は390カ所あり、27市町村中26市町村に温泉がある。泉質も数が多く、「単純泉や硫酸塩泉、含鉄泉など、ヨウ素泉以外9種類の泉質があり、全国でもトップクラス」と胸を張る。
こだわりの名湯では、慶雲館(早川町)が世界最古の宿としてギネスブックに認定されていることや、旅館深雪温泉(笛吹市)は湯量が豊富で、シャワーからも温泉が出るなどと強調した。
県の観光プロモーション課は、世界遺産・富士山の魅力を伝える富士山世界遺産センターの入館料の無料化をアピール。展示物が置かれている南館は大人420円、大学生210円の入館料をとっていたが、4月から無料にする。
施設関係では、4月5日に甲府市内に「武田氏館跡歴史館」がオープンする=写真はイメージ。信虎、信玄、勝頼の武田氏三代が過ごしたゆかりの地で、史跡武田氏館跡の歴史やこれまでの発掘調査の成果などを展示。歴史講座やワークショップに活用できる学習室も併設する。
入館料は無料だが、特別展示室は一般300円(高校生以下無料)。団体は20人以上だと240円。
商談会では、地元事業者約70社が旅行会社のテーブルを回り、旅行商品に組み込むよう働きかけていた。