山梨県、宿泊施設のDXを推進 セミナー、伴走支援、導入補助金


 山梨県は9月27、28の両日、県内宿泊施設の経営者層を主な対象者とした無料オンラインセミナー「やまなし宿泊DX未来セミナー~宿泊施設DXを学んで、次のステージへ~」を行った。

 2日間で実施したセミナープログラムは「PMSとWEB予約で宿泊施設の生産性が向上」「二刀流DX。繁忙期レベニューと閑散期集客」「施設や店舗のDXを実現する『インフィニティステーション』の提案」「ロボット導入で業務改善と付加価値サービス」「セルフチェックイン機で省人化と働き方改革」「モバイル型決済端末でホテルDXを実現」。

 各セミナーのアーカイブ動画は県のホームページでの公開を予定している。

 宿泊施設に対して、先進的なデジタル技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を促進することで、宿泊施設の業務効率化や生産性向上を図り、従業員の賃上げにつなげることを目的に実施する「宿泊施設DX強化推進事業」の一環。

 県は、次のステップとして、DXの専門家による伴走支援の実施、DX推進事業費補助金の交付を宿泊事業者に対して行う。伴走支援では、DXの導入により従業員の賃上げを行うことを表明し、申請した宿泊20事業者程度に対して、DXの専門家を派遣。宿泊事業者は、この専門家による伴走支援を活用しながら、導入するDXシステムや従業員の賃上げを検討する。伴走支援に係る経費は県が全額を負担する。

 その後、宿泊事業者はDX専門家と連携しながら事業計画書を作成して県に提出。県による事業計画承認後、宿泊施設はDXシステムを導入する。県は、DXの導入を行い、従業員の賃上げを行った宿泊事業者に対して補助金を支給する。

 補助金の対象となるのは、山梨県内に本社または事業所を有する宿泊施設のDXシステム導入費と研修費。ソフトウェア、ハードウェアともに補助対象となる。補助率は3分の2。補助額は1事業者当たり100万円が上限。20事業者程度に対して補助を行う。

 宿泊事業者からの伴走支援の申請受け付けは10月中旬までを予定。1週間程度で審査し、11月上旬からの伴走支援を開始する計画。

宿泊施設DX強化推進事業費補助金 募集期間:10月4日(水曜日)から10月12日(木曜日)15時15分まで

 
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