山形県とやまがた観光キャンペーン推進協議会は16日、東京都千代田区の東京交通会館で、同県への誘客拡大を目的としたイベント「温泉王国やまがたフェスティバル」を開いた。首都圏の旅行会社やメディア関係者など約150人に向け吉村美栄子知事らが温泉と食を中心に同県の観光コンテンツを紹介したほか、人気戦国キャラクター集団「山形おきたま『愛』の武将隊」がパフォーマンスを行い盛り上げた。
イベントは観光誘客拡大のための緊急対策事業「温泉と食による観光元気プロジェクト」の目玉として実施したもの。同県の観光の強みである温泉と食を中心とした積極的な観光情報の発信を目的に、郷土料理を振る舞うなどのレセプションのほか、旅行商品個別商談会を行った。
レセプションであいさつした吉村知事は「山形は35市町村すべてに温泉がわく『温泉王国』。泉質も効能も違い、自分好みの温泉を選んで楽しめるのが魅力。温泉はもちろん、旬を迎えたラ・フランスなどのおいしいものもたくさん用意している。山形、そして東北への送客、宣伝への協力を」と訴えた。
レセプションでは吉村知事と、寒河江市出身のタレントでなまりのあるアイドル「なまドル」として人気の佐藤唯さん、佐藤洋詩恵・やまがた女将会会長(かみのやま温泉・古窯)によるトークショーも実施。佐藤唯さんは「山形の温泉はどこも質がいい。温泉で『ほっこり』してほしい」、佐藤会長は「母の『愛』の心でおもてなしします。山形の温泉に入って、癒されて」と語った。
イベントに合わせ16〜18日には、JR東京駅で観光物産市「温泉王国やまがた・うまいもの産直市」をJR東日本の協力を受けて開催。ラ・フランスや同県自慢のコメ「つや姫」などの販売、温泉のPRを行ったほか、ご当地キャラクターらによる観光地PRなどを行った。
温泉の魅力を語る吉村知事(左)、佐藤唯さん(中央)、佐藤会長