小浜の中学生、修学旅行先で物産品販売、小浜PRに一役


多くの買い物客が立ち寄った

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 「オバマまんじゅうを試食してみませんか」──。東京都江東区のイオン東雲ショッピングセンター(SC)を訪れた人に笑顔で呼びかけるのは、福井県小浜市の小浜市立小浜第2中学校の生徒33人。修学旅行で訪れた東京で地元・小浜を紹介しようと18日、同SCで観光PRと物産品の販売を行った。事前学習で用意したポスターやパンフレットを使い一生懸命に声をかけアピールする、制服を着た「小浜PR隊」に、買い物客らが足を止め物産の説明に聞き入ったり購入したりする姿が見られた。

 午前10時の販売開始に備え、生徒らは9時ごろから商品の陳列や手作りのポスターの掲示といった準備を開始。24時間営業の同店のため、準備中も興味を示した買い物客らが集まってきたが、生徒はみな丁寧に受け答えしていた。

 生徒らは実際の販売、PR活動に先立ち、販売方法や接客マナー、小浜の魅力を伝えるための説明の仕方や質問への答え方などについて研修を重ねてきた。一押しの商品は、オバマ大統領の顔や後ろ姿の焼印を押したまんじゅう「オバマまんじゅう」だったが、甘いものが苦手という人には小浜特産のサバを使った缶詰めを勧めるなど、接客研修の成果が垣間見られる場面もあった。「いつも笑顔でいるよう注意した。『蘇洞門(そとも)めぐり遊覧船』などは今回の事前学習で初めて詳しく知ったけれども、今は自分も乗ってみたいし、東京の人にも知ってもらいたい」と観光地の説明を担当した岡村芹香さん。生徒からはこのほか、「『福井県』よりも『小浜市』のほうが良く知られていて驚いた」「小浜に来たことがある人が特に興味を持って見てくれうれしい」などさまざまな感想が聞かれた。 

 同日は、2年4組含め同校の2年生196人がクラスごとに東京、埼玉の両都県にあるイオン6店舗でそれぞれ地元のPRを兼ねた物産販売を行った。

 今回の取り組みは、同校が地元・小浜を首都圏で発信できる修学旅行ができないかと考えたことがきっかけ。人の流れが多くPR効果が高くや実践的な販売活動ができるところとして、買い物客の集まるSCでの物販活動を模索するなか、同校の修学旅行を取り扱ったKNTが電子マネー決済サービスなどで提携しているイオンでの特産品販売活動が実現した。

 特産品販売を通して小浜をPRしようという同校の取り組みに、小浜市商工会議所や同市観光協会も全面協力。小浜塗り箸やサバの缶詰、オバマまんじゅう、ご当地キティグッズなど9つの商品の仕入れ交渉などを支援したほか、観光用ポスターや小浜の名前の入ったはっぴ、のぼり旗なども貸し出した。

 物産品販売の売り上げは、地元の社会福祉協議会に寄付する予定だ。

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