日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の8月分を公表した。同月の小企業の売上DIは前月比1.1ポイント減のマイナス56.5だった。4月を底に3カ月連続で上昇していたが、同月は微減となった。9月はマイナス55.3と、マイナス幅が縮小する見通し。
DIは前年同月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
製造業はマイナス50.5と、前月比9.5ポイント増。非製造業はマイナス57.5で、同2.6ポイント低下した。非製造業の6業種では、運輸業、小売業、建設業が上昇。サービス業、飲食店、卸売業が低下した。
運輸業は2.2ポイント増のマイナス55.6。道路貨物が上昇も、個人タクシーが前月に続きマイナス100と、厳しい状況が続いている。
サービス業は2.8ポイント減のマイナス63.2。個人向けが上昇、事業所向けが低下した。
飲食店は26.8ポイント減のマイナス86.9と、大きく低下した。前月に22.6ポイント増のマイナス60.1と回復を見せたが、6月までの水準に戻った。
9月はサービス業、運輸業、飲食店でマイナス幅が縮小の見通し。
同月の従業員過不足DI(不足の企業割合から過剰の企業割合を引いた値)は、全業種計で前月比10.4ポイント増の4.2。前月の過剰超から不足超に戻った。