ルート・アンド・パートナーズの増渕氏
静岡銀行、伊豆箱根交通、日本平ホテル、富裕層マーケティング会社のルート・アンド・パートナーズなどで構成する「富士山ラグジュアリーツーリズムコンソーシアム」（通称・Ｂｅｓｔ ｏｆ ｔｈｅ Ｆｕｊｉ）は12日、文化庁の「上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付加価値化事業」で実施したファムトリップなどの実証実験の報告会を、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で行った。ＪＴＢや富裕層専門旅行会社などを招き、旅行商品としての販売を呼び掛けた。
ルート・アンド・パートナーズの増渕達也社長は、「Ｂｅｓｔ ｏｆ ｔｈｅ Ｆｕｊｉ」について「19・20年度と環境省の先進的国立公園満喫プロジェクトに採択され、富士山周辺のベストエクスペリエンスを開発してきた。21年度は文化庁事業に採択され、体験型旅行商品としての準備がほぼ整った」と説明。その上で「滞在型の高付加価値エクスペリエンスの提供を旗印に、地元企業を中心としたコンソーシアムによる地方創生を目指している。『信仰の対象』と『芸術の源泉』であり続ける『富士山』ブランドの上質なコンテンツを国内外の富裕旅行者に広く知っていただき、ポストパンデミックの新潮流『Ｉｎｓｐｉｒａｔｉｏｎａｌ ｔｒａｖｅｌ』の代表格に育てたい」と述べた。
「バイリンガル芸妓さん」が伊豆長岡を案内する「Ｄｅｅｐ ｄｉｖｅ ｉｎｔｏ Ｊａｐａｎｅｓｅ Ｃｕｌｔｕｒｅ」、スウェーデン人日本茶ソムリエによる静岡茶テイスティングや日本一のまぐろすし店とも称される末廣鮨でガストロノミー体験をする「Ｆｕｊｉ’ａｓ ａ Ｄａｉｌｙ ｌｉｆｅ」など4本のモデルコースを紹介した。
ルート・アンド・パートナーズの増渕氏
