富山市はこのほど東武トップツアーズとともに、持続可能な開発目標「SDGs」をテーマに、同市が推進する「コンパクトなまちづくり」を生かした新たな教育旅行の造成事業に取り組んでいる。
同市は、高齢者にも住みやすく、将来にわたって持続可能な都市を目指し、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり(コンパクトシティ戦略)を基本方針に据えた政策を進めている。政策の内容や実績は国内外で評価され、2018年には「SDGs未来都市」の第1号認定を受けている。
今回の事業では、同市のこれまでの取り組みをSDGs学習の素材として活用する。コンパクトシティ戦略の象徴的な事業であるLRT(次世代型路面電車システム)ネットワークを体験し、持続可能なまちづくりを学ぶプログラムを用意し、ほかにも環境や健康・福祉、歴史や文化などをSDGsの視点で学べる体験メニューを造成する。公共交通や、地形の豊かさなど、同市の強みを最大限に取り入れた教育旅行の造成を図り、体験内容を紹介するためのリーフレットを作成するなど、受け入れ体制の整備を進めている。
「今回SDGs教育旅行プログラムとして紹介する体験メニューには、地方都市が抱える課題に触れ、それらをどう解決していくかを考える探究型学習の要素も含まれている。SDGsを学ぶ教育旅行先として、ぜひ、世界的にも評価を受けている富山市を選んでいただきたい」と同市観光政策課の土田香織さん。
富山市内を走るLRT