宿泊観光、参加率増も減少傾向


旅行優先度の低下懸念

 日本観光振興協会が実施した「観光の実態と志向」調査によると、2018年度の宿泊観光旅行の参加率は50.1%で、17年度から1.1ポイント増えた。3年続けての減少にはならなかったが「16年以前の水準には達しておらず、引き続き減少傾向にある」としている。

 調査は15歳以上の男女を対象にインターネット上で昨年10月に実施した。有効回収数は2万1887人。

 宿泊観光旅行への参加希望は全体で70.8%、17年度に比べて6.7ポイントの大幅減。経年的変化でみても減少傾向にあり、「旅行に対する優先度の低下が懸念される」と日観振。

 また、宿泊旅行をしなかった理由をみても、割合は小さいながらも「行きたいと思うところがない」「旅行は嫌い」の回答率が増えていることから、「旅を避ける、控える層の動向には今後注視する必要がある」としている。

 一方、宿泊観光旅行における利用交通手段は、自家用車が42.3%と最も高くなっている。以下、JRの33.1%、飛行機の16.5%と続く。

 報告書は3月に発行する予定。

 
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