ホテル・旅館向けの初めての国家技能検定試験が来年3月から始まる。
ホテル業界検定スタートアップ支援協議会(東京都千代田区、作古貞義理事長)は7月23日、厚生労働大臣から「ホテル・マネジメント職種に係る技能検定試験業務」を行う試験機関としての指定を受けた。
技能士は1~3級の3段階。級別に学科試験と実技試験を行い、「ホテル・マネジメント技能士」の国家資格を付与する。2019年3月23日に2級と3級の第1回の技能検定試験を実施する。
技能検定とは、「職業能力開発促進法」に基づき、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度。2018年4月1日現在で、全127職種が国から認められ、それぞれに検定試験がある。内訳は、都道府県が実施する職種が111職種、国に指定された指定試験機関が実施する職種が17職種となっている。
今回の国家検定は、宿泊業界で働く人たち、働きたい人たちに対して、要求されるマネジメント能力を明確に示した上で、能力を客観的に評価し、宿泊産業界の今後のさらなる発展に寄与することを目的としている。
問い合わせ先は、ホテル業界検定スタートアップ支援協議会(事務局・NPO法人シニアマイスターネットワーク内、〒102―0093 東京都千代田区平河町2の5の5 全国旅館会館2階、TEL03・6261・6375)。