総務省はこのほど、サービス産業動向調査の4月分(速報)を公表した。同月の宿泊業(旅館・ホテル、簡易宿所、下宿業)の売上高は前年同月比75.7%減の1069億9200万円と大きく減少した。サービス産業全体は同18.9%減の25兆1875億9200万円と、3カ月連続で減少した。
宿泊業は3カ月連続の減少。前月に続き、新型コロナウイルス感染症の拡大や、政府の緊急事態宣言発出に伴う都道府県間の移動自粛の影響を大きく受けた。
ほかの業種を見ると、航空運輸業、郵便業(信書便事業を含む)が同76.4%減の683億5300万円。鉄道業が同67.2%減の2377億900万円。道路旅客運送業が同55.0%減の1219億200万円。飲食店が同62.9%減の6413億6300万円。娯楽業が同57.2%減の1兆692億1800万円。
同調査によると、今年4月の宿泊業の従事者数は前年同月比7.8%減の66万3800人と、大きく減少した。飲食店は同5.7%減の399万1500人で、20カ月連続で減少した。娯楽業は同2.2%減の91万3600人で、19カ月連続で減少した。
サービス産業全体は同1.7%減の2971万900人で、3千万人を下回った。