広島県呉市は市への定住希望者を募り、10月に市内の観光スポットや商店街、医療施設などの視察を組み込んだツアーを実施する。これまで市交通局営業センター、定住対策室が企画、実施していたが、今年度は民間ならではの企画力や集客力などを期待し、旅行業者に全面委託した。
「くれ」ツアーはJTB呉支店が催行。市以外に住む夫婦(20人)を対象に、10月11〜14日の3泊4日で実施。旅行代金は呉発着で1人2万9800円。添乗員が同行し大和ミュージアムや潜水艦を展示している「てつのくじら館」などの観光スポットのほか、市内商店街や医療施設の視察、下浦刈地区では農業体験なども組み込んでいる。
参加者には定住に関するアンケート調査を実施し、市の定住支援の施策などに活用する。
昨年度も同時期に実施し、10組20人の夫婦が参加した。この時は4泊5日の日程で、料金は3万9800円だった。「このうち3組が定住を検討している」(同市)という。