女性バス運転手協会、第2回女性バス運転手の会開催 ゲストに田中律子さん


現役女性バス運転手と関心を持つ女性が参加

 女性バス運転手協会(東京都港区、中嶋美恵代表理事)は2日、「第2回女性バス運転手の会」を東京都内で開いた。バス運転手に興味のある女性と現役女性バス運転手など約30人が集まり、女性バス運転手の未来について語り合った。

 中嶋代表理事は「国は女性活躍社会を目指しているが、全国の現役バス運転手約13万人のうち女性は約2千人で、女性運転手比率は1.7%に過ぎない。ロシアや中国ではバス運転手の男女比は半々で、日本でもせめて10%まで高めたい」とあいさつした。

 全国的なバス運転手の不足問題を解決するため、また働き方改革に関する女性の採用促進を図るため、昨年3月の開催に続く、2回目となる女性バス運転手の会を企画した。

 現役バス女性運転手4人によるトークセッションでは、高速バスマーケティング研究所の成定竜一代表が司会進行を担当。なぜバス運転手になったのかと問いかけたところ、それぞれ次のように答えた。

 「元々運転が大好き。活躍する女性バス運転手を実際に見てあこがれ、保育士から転職した」(京浜急行バスでバス運転手歴6年6カ月のしずえさん)。

 「軽井沢スキーバス転落事故を見て、バス運転手になろうと心に決め、教習所に通い始めた」(日の丸自動車興行でバス運転手歴1年11カ月のいづみさん)。

 「大学卒業後に1年間、アルバイトで配達の仕事をやっていた。長距離トラック運転手になろうと大型免許を取得したが、バス運転手専門の就職・転職支援求人サイト『どらなび』に登録したことがきっかけで、人の役に立ちながら好きな運転もできる仕事であるバス運転手に目覚めた」(日立自動車交通でバス運転手歴2カ月のさくらさん)。

 「レンタカー会社で働いていて、回送に必要なので大型一種は持っていた。レンタカーやトラックは運転以外の業務も多いため体力的にきついが、バス運転手は運転に専念できる仕事で恵まれている。女性が働きやすい職種だと思う」(立川バスでバス運転手歴13年のなつこさん)。

 当日はこの他に、テレビ番組「路線バスで寄り道の旅」に出演中のタレント・田中律子さんによるトークショー、女性バス運転手の密着ムービー上映、女性バス運転手を目指す参加者と現役女性バス運転手とのスイーツを食べながらの交流会なども行われた。


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