大分県別府市で今年4月11日から6月14日まで行われるイベント「別府現代芸術フェスティバル2009『混浴温泉世界』」の記者発表会が1月22日、大分県東京事務所で行われた。同イベント実行委員会の鶴田浩一郎委員(ホテルニューツルタ、NPO法人ハットウ・オンパク代表理事)らがイベント概要を説明。温泉街の各地で現代アートの展示・発表を行い、期間中8万人以上の集客を目指すとした。
イベントは別府市と同イベント実行委員会が主催。公園、港、ギャラリー、神社、空き店舗など、温泉街の様々な場所を会場に、芸術作品の展示や制作実演・発表を行う。
国内の若手芸術家25組が古いアパートに滞在して美術作品を制作、来場者がその様子を見学する「わくわく混浴アパートメント」など、ユニークな取り組みも行われる。
イベントは観光振興、中心街の活性化、文化芸術の振興、地域を担う人材育成などを目的に開催。町の活性化を目的に、イベント会場は温泉街に広く分散させ、来訪者に回遊してもらう。
鶴田委員は「(芸術が)温泉以外の新しい文化を吹き込み、新しい別府の姿が表れるのではないかと期待している」とあいさつ。
イベントの総合ディレクターを務める芹沢高志氏(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)は「(イベント会場は)男女、住民、観光客が関係なく時間を共有できる理想的な場所」として、今回のイベントタイトルを「混浴温泉」とした背景を説明した。