埼玉県の秩父、長瀞などの観光地を走る秩父鉄道は6日、ダイヤ改正に合わせ、自転車を車内に持ち込める「サイクルトレイン」の本格運行を始めた。長瀞〜三峰口間(25.2キロ)を平日昼間に運行する列車のほとんどで利用できる。土曜と休日の昼間も、御花畑〜三峰口間(12.0キロ)に限定して利用が可能だ。沿線住民の利用のほか、サイクリング旅行など観光の活性化も期待される。
自転車10台以上の団体でない限り、事前申し込みは不要。特別な料金はかからない。自転車を折りたたんでバッグに収納する必要はなく、そのまま持ち込むことができる。
平日は上り列車の15本、下り列車の13本。土曜・休日は上りの12本、下りの14本が対象。いずれも先頭車両に乗車できる。乗降駅は8駅。ゴールデンウイークなど混雑が予想される一部日程は利用できない。
秩父鉄道は、埼玉県と連携し、昨年12月から御花畑〜三峰口間でサイクルトレインの試験運行を実施した。2カ月間で延べ179台の利用があり、「観光や買い物に便利」「運行区間を延長してほしい」などの声も寄せられたという。利用者に好評で、車内でのトラブルもなかったことから本格運行することにした。
自転車をそのまま持ち込むことができる