
60万人目のセレモニー
故司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」をテーマにした「坂の上の雲ミュージアム」(愛媛県松山市)の来館者が19日、60万人に達した。07年4月の開館以来、約3年7カ月での達成について、「当初予測の年間10万人を上回るハイペース」と同館は喜びのコメント。
60万人目となったのは松山市在住の井上和子さん(60)。県外の友人を同館に案内するために来館したという。松原正毅館長らの出迎えを受け、くす玉を一緒に割って祝った。井上さんには認定書のほか、無期限の無料観覧券や記念品が贈られた。
同館は市中心部にあるが、国道沿いのビルに隠れるような位置に建てられているため、観光客などから「どこにあるのか分からない」という苦情が出ていた。そのため、市は11月上旬、同館近くに高さ約4メートル、幅約80センチの巨大案内板を設置したばかり。
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第2部も12月5日からスタートする。案内板効果とともに、来館者もさらに増えそうだ。

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