四国4県、09年度入込客は9%増


国土交通省四国運輸局が2009年度の四国の主要観光地にある60地点の入り込み客数を集計した結果、前年度より8.6%増加したことが分かった。前年度より増加した施設は45カ所に上った。新型インフルエンザによる旅行控えなどがあったが、高速道路の料金割引や四国を舞台にしたテレビドラマの放映、9月の大型連休「シルバーウイーク」などが入り込みの増加につながったとみられる。

 四国4県の各15地点を対象に09年4月〜10年3月の期間を集計。入り込み客数は、観光施設の来場者数や温泉地の宿泊者数、駐車場の入場台数などを含めて集計した結果を指している。

 県別で最も伸び幅が大きかったのは、高知県の12.5%増。NHK大河ドラマ「龍馬伝」などで注目が集まったとみられ、坂本龍馬記念館が83.5%増、高知城が21.1%増、桂浜(駐車場)が33.4%増。高知市、その周辺以外でもアンパンマンミュージアムが21.7%増、足摺海洋館が6.9%増だった。

 愛媛県も11.0%の伸び。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」で話題を集めた坂の上の雲ミュージアムが75.7%の増加。松山城ロープウェイ・リフトも13.3%増、しまなみ海道レンタサイクルも31.7%増だった。

 徳島県は7.6%増。渦潮が見られる施設「渦の道」が7.0%増、祖谷のかずら橋が9.3%増だった。NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の効果でうみがめ博物館(カレッタ)は91.2%増と大幅に伸びた。

 香川県は6.9%増。伸び率は4県中では低いが、13地点で前年度の実績を上回った。ニューレオマワールドが14.9%増、琴平が9.5%増。高松市内では栗林公園が3.2%増だった。

 ただ、観光庁の宿泊旅行統計調査の09年度の結果をみると、四国の延べ宿泊者数(観光、業務などの目的は問わない)は前年度比0.4%増の777万6千人泊。愛媛県が3.6%増の246万3千人泊、高知県が0.1%増の190万3千人泊と前年度を上回ったが、徳島県は0.9%減の120万人泊、香川県県は2.0%減の221万人泊だった。

 
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