四国ツーリズム創造機構と国土交通省四国運輸局は7月30日から8月3日まで、海外のメディアを招請し、外国人観光客向けの鉄道周遊パス「ALL SHIKOKU Rail Pass(オール四国レールパス)」を活用した視察旅行を実施した。四国内の特急列車を含む全鉄道が乗り降り自由となるパスを紹介し、四国の鉄道旅行の魅力をアピールした。
オール四国レールパスは4月に発売された。JR四国、伊予鉄道、高松琴平電気鉄道、土佐電気鉄道、土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道が連携している。JRとすべての民鉄が利用できる広域鉄道パスは日本初という。有効期間は2〜5日間の4種類がある。
四国ツーリズム創造機構、四国運輸局では、今後増加が見込まれる個人旅行者をターゲットに据え、パスを利用した鉄道旅行を浸透させたい考え。同創造機構からの提案を受け、国のビジットジャパン地方連携事業として視察旅行を企画。今回は韓国、台湾、香港の新聞・雑誌記者ら8人を招いた。
視察旅行では、特急列車やアンパンマン列車、坊っちゃん列車、トロッコ列車など各鉄道に乗車し、車窓からの風景を楽しんでもらった。鉄道で周遊しながら、道後温泉(愛媛県)、海洋堂ホビー館(高知県)、大歩危峡(徳島県)、琴平(香川県)などの観光スポットを案内。今年4月にオープンしたしまなみ海道のサイクリングを支援する「ジャイアントストア今治」も紹介した。
招請事業に参加したメディアには、四国を走る鉄道の画像データなども提供し、鉄道旅行のPRに協力を求める。オール四国レールパスの認知度アップを目指し、外国人個人旅行者の四国への誘致拡大を目指している。