名古屋のシンボル、名古屋城の天守にある「金の鯱(しゃちほこ)」が今春、16年ぶりに地上に下りることになった。疫病(新型コロナウイルス)退散と、感染拡大の影響で低迷する観光業の復興を担う。
名古屋城二之丸広場での「金鯱展」(主催・名古屋市、3月20日~4月2日)、中心街である栄(ミツコシマエヒロバス)での「金シャチ特別展覧」(同・名古屋城金シャチ特別展覧実行委員会、4月10日~7月11日まで)で展示される。栄会場では実際に触れることができる。
入場料は金鯱展が無料、特別展覧は500円(小学生以上)。
金鯱が地上に下りるのは、2005年の愛知万博(愛・地球博)に合わせて城内で開かれた「新世紀・名古屋城博」以来。この時は展示期間3カ月間で約120万人を集めたという。
今の金鯱は2代目。雌雄一体で、2体とも高さ約2.6メートル、重さ約1.2トン。雄の方が大きく、2体で計約88キロの18金が使われている。