
にぎわう開業イベント(金沢駅)
北陸新幹線が14日に開業した。北陸エリアでは、出発式や記念式典が各地で行われた。歓迎イベントも行われ、旅行者に北陸の魅力をアピールした。
石川 伝統芸能など披露
石川県では、金沢駅での歓迎イベントなど各種行事が行われた。
金沢駅では、東京からの新幹線到着に合わせて、改札前付近や在来線と新幹線乗換口付近で、石川県の北陸新幹線開業PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」をはじめ、県内各地のミスや旅館の女将、加賀友禅大使などが到着客を出迎え、記念品を手渡した。
伝統芸能の実演も行われ、金沢駅コンコースのステージでは金沢芸妓の舞、山中節などが披露された。もてなしドーム地上部(鼓門付近)では、御陣乗太鼓、山代大田楽などが上演された。
開業日には、兼六園などに多くの観光客が訪れ、金沢駅に近い近江町市場では、通常の買い物客数の倍となる約3万人が訪れた。
また、金沢市内では、開業に伴う渋滞の緩和策として14、15日に金沢駅周辺でパークアンドライドを実施した。観光地間のスムーズな移動に成果を上げた。
ホテル日航金沢(金沢市)では、「北陸新幹線長野・金沢間しゅん工開業式及び祝賀会並びにIRいしかわ鉄道開業祝賀会」が開かれた。

「おわら風の盆」の踊りで出迎え(富山駅)
富山 「風の盆」出迎え
富山県では、富山駅で開業式典や一番列車の出発式を行った。新幹線改札内の特設ステージでは、伝統芸能「おわら風の盆」の踊りで到着客を出迎えた。
富山駅の開業式典には、JR西日本の北陸新幹線のテレビCMソング「北陸ロマン」を作詞、作曲した歌手の谷村新司さんが登場した。
富山駅歓迎イベントでは、新幹線改札口付近の南北自由通路ステージで、伝統芸能などが上演されたほか、4月16日から2015年度営業が始まる立山黒部アルペンルートのPRも行われた。
広場ステージでは、チアリーディング・ダンスや民謡の上演のほか、人力発電大会が行われた。富山駅前では、チンドン流しが行われ、北陸新幹線の開業を祝った。
開業効果で「新湊きっときと市場」や宇奈月温泉などにも多くの観光客が訪れた。
富山第一ホテル(富山市)では、「北陸新幹線富山県内しゅん工開業式・祝賀会及びあいの風とやま鉄道開業祝賀会」が開催された。

福井駅前の恐竜広場
福井 新設特急の出発式
北陸新幹線開業に伴い新設された特急「ダイナスター」の出発式が14日、福井駅で行われた。
ダイナスターは、福井県立恐竜博物館など福井県の代表する観光資源となった恐竜の英訳「ダイナソー」と、地元の期待を込めた「スター」を組み合わせたネーミング。
北陸新幹線開業で廃止となった福井—越後湯沢駅間の特急「はくたか」に代わり、特急「サンダーバード」と特急「しらさぎ」の運転がない朝、夜の時間帯に、福井—金沢駅間を1日3往復運転する。金沢駅では北陸新幹線と接続する。
また、福井駅には、今月7日に恐竜広場がオープン。福井駅西口広場内にあり、福井県で化石が発掘されたフクイラプトル、フクイザウルス、フクイティタンの動く恐竜モニュメントが設置された。
福井駅舎の西口壁面は、縦10メートル、横45メートルの恐竜の巨大なラッピングも施された。駅舎の1階部分には、恐竜が飛び出すように見えるトリックアートも登場。福井駅、芦原温泉駅、敦賀駅には、白衣を着た人型の恐竜の像が座った「ダイノベンベンチ」が設置された。スマートフォンやタブレット端末を利用した恐竜の3DのCG動画や恐竜の解説動画の提供も行う。

にぎわう開業イベント(金沢駅)