魅力ある観光地づくりの推進など観光の振興・発展に貢献した団体、個人の功績を称える第14回観光庁長官表彰を受賞したニセコ町への表彰状伝達式が2日、北海道運輸局で行われた。
全国で6団体が表彰され、このうち北海道からはニセコ町と美しい村・鶴居村観光協会の2団体が受賞。美しい村・鶴居村観光協会には、10月末に表彰状が授与されており、この日はニセコ町への伝達となった。
ニセコ町から片山健也町長が出席。観光庁の和田浩一長官がオンラインでニセコ町のこれまでの活動を称えた上で、「表彰された皆さんは、本格的な観光復活に向けて関係者をリードしていく先駆者である。その素晴らしい取り組みが全国から注目され、他の模範となり、地域の活性化につながることを期待している」とあいさつ。北海道運輸局の岩城宏幸局長から、片山町長に表彰状と記念品が伝達された。
片山町長は「大変うれしい。この受賞を機に、さらにSDGsの視点での観光がどうあるべきか、しっかり着実に推進していきたい。ニセコ観光圏として世界に信頼されるリゾート地づくりに向け、地域で力を合わせて取り組んでいきたい」と受賞の喜びを述べた。
ニセコ町は、世界に知られる国際的なスノーリゾート地であり、持続可能な観光地づくりを目指した観光振興ビジョンを策定し、さまざまな取り組みを推進。サステナビリティ・コーディネーターも採用し、国際基準に照らした観光施策に対するアセスメントの作成や改善の提案、情報発信などを行っている。「Green Destinations持続可能な観光地TOP100選」を受賞。UNWTOベストツーリズム・ビレッジにも認定されている。
また、美しい村・鶴居村観光協会は、日本の最も美しい村連合にも加盟して美しい村づくりを進めており、コロナ禍においても国内旅行者向けの新たな滞在型コンテンツなどを開発し、観光入込数を増やしている。既存の農泊の継続や、大自然を生かしたワーケ―ションの推進、地産のエゾシカ料理を提供するガストロノミーツーリズムの取り組みなどが成果を上げている。
北海道では、これまで、2団体、3個人が受賞している。
片山町長(中央)と北海道運輸局の岩城局長(左)、川路勉次長(右)