北海道観光振興機構(会長・坂本真一JR北海道相談役)は11月から、地元特産品を味わえる宿泊プラン「『美味旬旅』冬の北海道」を始める。来年2月まで、冬の北海道ならではの食材を使った料理を旅館・ホテルで提供、観光客増につなげる。
冬の誘客キャンペーンの一環で、今回は食にスポットを当てた。
このほど、東京都内で行われた記者会見には坂本会長のほか、増毛町出身のホテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフ、三国清三さん、「ほっかいどう女将の会」を代表し、滝乃家(登別市)の須賀紀子さん、矢野(松前町)の杉本夏子さん、扇松園(旭川市)の高橋仁美さん、ホテル網走湖荘(網走市)の浅利スエさんが登場し、自慢の料理をアピールした。
冒頭あいさつした坂本会長は「冬でしか味わえない料理を旅館・ホテルの協力を得て、心を込めて提供する」と強調。三国さんは「北海道は冬が最高の観光名所。本州や世界の人々に楽しんでほしい」と抱負を述べた。
宿泊プランには道内の旅館・ホテルのうち、24エリアの60軒が参加しており、「今後も増える予定」と同機構。
須賀さんは「冬こそ贅沢な気分が味わえるベストシーズン」とした上で、登別温泉の魅力や滝乃家特製の「ごぼうみそ」などをアピール。杉本さんは有名な「松前漬け」や「するめ塩辛」などを紹介。矢野では周辺4町の素材を使った地産地消の冬御膳などを提供している。
また、高橋さんは「道北は米の産地。いい米とおいしい水から日本酒づくりも盛ん」と述べ、たこしゃぶやタラバガニなどのおいしさをPRした。浅利さんは「道東は北海道の中でも一番広いエリアで、知床など大自然が魅力。食については最近はエゾジカ肉が人気で、高タンパクで低カロリーのヘルシー食材、柔らかくてクセもない」と勧めた。
旅館女将と三国さん(左から3人目)、坂本会長(同4人目)