北海道は10月15日から再開していた道民の道内旅行に対する支援事業「新しい旅のスタイル」を12月5日で終了し、12月6日から国の観光支援事業を受けた「どうみん割」を実施する。
道民の道内旅行代金の最大半額(上限5千円)を割り引くほか、飲食店や土産品店などで利用できる2千円のクーポンを付与するもので、日帰りツアーの旅行代金も対象とする。実施期間は12月29日のチェックアウトまで。
「新しい旅のスタイル」は、道独自の支援事業として4月2日から実施したが、コロナの感染拡大を受けて5月15日に中断。その後、感染状況が落ち着いた10月15日から道内を6エリアに分け、エリア内の旅行に限定して再開し、11月15日からは道内全域の旅行に広げ、同居人以外との旅行も対象とするなど要件を緩和。落ち込みが続く旅行需要の喚起に努めてきた。
北海道は、冬を迎えた11月から観光の端境期となる。観光関係者は、「新しい旅のスタイル」に続く「どうみん割」は非常にありがたいとした上で、「観光の本格回復に向け、政府が実施時期を検討中の全国版のGo Toトラベルのできるだけ早い再開を」と期待している。