北九州市は1日、市内の観光25施設を対象にした人気投票「KKS(北九州市観光施設)総選挙〜センターを狙え」を開始した。人気女性アイドルグループ「AKB48」のセンター位置を決める選抜総選挙に習い、最も得票が多かった施設は市発行の観光ガイドブック「もりたび」(10万部)の表紙センターに写真を掲載する。市内観光施設への関心を高めて市への観光客、施設への入場者の増加を図るのが目的だ。
「投票券」は、JR小倉駅や北九州空港などにある市内の観光案内所4カ所と市内各区役所で配布している「市マスコットキャラクターカード」の裏面、さらに市産業経済局職員(約320人)の名刺裏面に印刷している。
投票はカード、名刺を受け取った人が対象で、観光客、市民は問わない。投票券を各観光施設の入場口に提示し、料金を支払って入場すれば、投票したことになる。投票券1枚につき3施設まで入場(投票)でき、投票した人は各施設で入場料割引やオリジナルグッズの優待が受けられる。投票券はチェックを受けるだけで回収しない。
投票は来年2月28日まで。市は投票期間中、観光・コンベンション課のフェイスブックで各施設の紹介を行う。投票終了後は1位の施設のみ発表し、観光案内所などで配布している「もりたび」の表紙に写真を掲載する。
立候補(参加)しているのは、小倉城(小倉北区)やスペースワールド(八幡東区)、出光美術館(門司区)といった全国的に有名な施設だけではなく、市民が気軽に利用する公園や温浴施設も含まれている。
そのため、投票結果の予想は簡単なようだが、同課は「投票結果を出すことが目的ではなく、観光客や市民に施設へ足を運んでもらうきっかけ作り」と説明している。