中国地方5県(岡山、広島、鳥取、島根、山口)は10月25日、東京都千代田区の都道府県会館で各県の観光素材を旅行業者らにアピールする「第34回中国ブロック観光情報交換会」=写真=を開いた。各県の代表者が秋以降のおすすめの観光素材や新しくPRしたい観光トピックスを披露した。
島根県は、来年10月に石見銀山に開く「世界遺産センター」のガイダンス棟が10月に開いたことと、来年4月から土日限定で公開が始まる「大久保間歩」を紹介。来年から5年間続く出雲大社の遷宮とそれに伴う本殿の一般公開もPRした。
広島県は三次市のワニ(サメ)料理や霧の海のほか、05年に開発した「ええじゃん鍋」をPR。広島名物のカキを子どもでもおいしく食べられるうえ、県産の野菜や肉も味わえるという。今年は10月から県内約20店舗で提供する。
山口県は防府市の毛利博物館と毛利庭園を紹介。大正・明治期の木造建築と庭園、収蔵している国宝などについて、毛利家の毛利元栄氏が説明した。併せて、防府名物としてPRを始めた「天神鱧(ハモ)」も紹介した。
鳥取県は、町内に「金持神社」を擁し、開運招福のまちとして観光客誘致に取り組む日野町をPR。同町は財政破綻宣言をした中、キワダ染めの黄色いハンカチや古いお札を漉き込んだ扇子など、オリジナルの土産品を作っている。
岡山県は、たたら製鉄で栄えた新見市や総社市の歴史や最新の製鉄技術を体験を交えて学ぶ旅「鉄の径」を紹介。10月に実施したモニターツアーの紹介と併せて、鉄にちなんだ観光メニューをPRするとともに、酒をテーマとしたツアーを造成する計画も示した。