城北信用金庫(東京都)の大前孝太郎理事長が会長を務める東京北区観光協会(杉山徳卓事務局長)は5月23日、クラウドファンディングサイト「makuake(マクアケ)」を通じて、渋沢栄一が図柄の新一万円札発行を記念した日本酒「飛栄(ひえい)」の先行販売を始めた。渋沢氏ゆかりの北区王子飛鳥山で採取した酵母と、生まれ故郷の埼玉県深谷市の米を使用して醸造。同協会の大前会長は「奇跡のプロダクト。皆さまにおいしいと言われるお酒になれば」と期待する。
北区は日本酒の聖地。赤煉瓦酒造工場(旧醸造試験所)で約120年にわたり全国の酒蔵が試験醸造・人材養成、品評会などを行い、2016年に東京港酒造(港区)が開業するまで都内23区唯一の酒蔵「小山酒造」があった。「渋沢栄一の日本酒を聖地北区で作れないか」と北区王子の日本酒居酒屋店主で唎酒師(ききさけし)の平田賢氏が発案。城北信金から観光協会に出向している職員らが企画・プロデュースし、5年前にプロジェクトが始動した。【記事提供:ニッキン】
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