内閣官房は、官民がデジタル技術の活用を通じて地域活性化に取り組む流れを加速させる。優れた取り組みを表彰する「Digi田(デジでん)甲子園」の周知を本格化させ、地域金融機関も大会に呼び込むことを目指す。中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援や、観光産業の活性化につながる事例を募集していく。
甲子園は、デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が企画。8月30日から地方公共団体や民間企業を対象に、地域の課題解決や産業振興に向けてデジタル技術を活用している取り組みを募集する。10月22日まで募り、予選を経て2024年1、2月に審査を実施。同年3月ごろに受賞者を決め、最優秀賞には内閣総理大臣賞を贈る。
2年目を迎える大会で、デジ田事務局が期待するのは地域金融機関の参加だ。初開催だった22年「夏の大会」では飛騨信用組合の「さるぼぼコイン」を使う岐阜県飛騨市が市向けの部門で準優勝となったが、金融機関の参加は限定的だった。【記事提供:ニッキン】
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