全旅連青年部、定時総会開催 広報・IT戦略委員会を新設


鈴木前部長

 全旅連青年部は4月20日、ホテル華の湯(福島県・磐梯熱海温泉)で定時総会を開き、星永重氏(福島県・藤龍館)の第25代青年部長就任を承認した。組織体制では、「広報・IT戦略委員会」を新設し、宿泊業界の地位向上に向け情報発信機能を強化する。同総会で退任した鈴木治彦第24代部長(岡山県・奥津荘)と全旅連の多田計介会長(石川県・ゆけむりの宿美湾荘)、福島県旅館ホテル生活衛生同業組合の小井戸英典理事長(こいと旅館)らは、コロナ禍の宿泊業界を振り返るとともに、星新体制への期待を述べた。

 鈴木氏はコロナ感染症拡大にゆれた1年間に触れ、「昨年の定時総会は全国的な感染者増の中で書面総会となった。今年は昨年同時期比で感染者数がさらに増加しているが、万全の感染症対策のもと一堂に会して総会を開催できている。これこそわれわれの進歩だ」と、コロナ禍での青年部の歩みを振り返り、定時総会を開催できた意義を伝えた。「今日を迎えるまで、副部長をはじめ多くの人に支えてもらえた。星新部長はこの厳しい状況下で部長に立候補してくれた。星体制をみんなで支えてほしい」と新体制への協力を訴えた。

 全旅連の多田会長は、「コロナ禍で、宿泊業界は最も早く被害を受け、最も回復に苦労している。根拠なきGo To事業批判などの不条理に対し、私も尽力するが、青年部も若い力を結集して向かっていってほしい」と鼓舞。親会として鈴木体制に続き星体制との連携も密にし、コロナ禍の克服と業界の地域向上を図る思いを述べた。

 福島県旅組の小井戸理事長は「東日本大震災から10年の節目となる今年、4月には東北DCが始まり、7月には東京オリ・パラを控え、飛躍の年になるはずだったが、コロナ感染が落ち着かず、先日には地震が発生し、原発の汚染水が海洋放出されるなど、前途多難な時期が続く。しかし、福島県としては青年部を頼りにしながら、体力、柔軟なアイデア、行動力を維持し、前に進んでいきたい」と述べ、青年部の活動に期待を寄せた。

 2020年度の活動報告では、鈴木氏がコロナ禍でリモート会議の頻度を増やし、動画配信などを多用し先進的な運営を行ったと説明。

 21、22年度の組織体制では、前期までの総務広報委員会を総務委員会と広報・IT戦略委員会へと改組。業界の地位向上に向けて広報機能を強化し、併せて青年部員の増員を図る。

 今年度の主な役員は次の通り(敬称略)。

 部長=星永重▽副部長=小林篤史▽同=塚島英太▽同=中西敏之▽同=柴田良馬▽同=桑島敏彦▽同=大沼孝晶▽同=照井貴博▽北海道ブロック長=榎本竜太郎▽東北ブロック長=澤田亮▽北関東信越ブロック長=永松健太郎▽首都圏ブロック長=篠崎史明▽東海ブロック長=渡邉玲緒▽北陸ブロック長=小西正洋▽近畿ブロック長=北原達馬▽中国四国ブロック長=大平修司▽九州・沖縄ブロック長=赤木一成

鈴木前部長

多田会長

小井戸理事長

 
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