全旅連青年部、名古屋で全国大会、褒賞の発表も


青年部長賞を受賞した皆生温泉旅館組合の代表者

青年部長賞を受賞した皆生温泉旅館組合の代表者

 全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(永山久徳部長=岡山県・ゆのごう美春閣)は11月26日、名古屋市の名古屋国際会議場で第19回全国大会を開いた。全国の青年部員ら約千人が参加。式典では平成21、22年度の次期部長に決定している井上善博氏(福岡県・六峰舘)が紹介され、井上次期部長は「若い力を結集して旅館業界を盛り上げる」など2年間の活動方針を掲げ、出席した青年部員らに理解と協力を求めた。

 式典で井上次期部長は「第9代部長の小原社長(小原健史・佐賀県和多屋別荘社長、全旅連前会長)以来、約20年ぶりの九州からの青年部長。大変な重責で、責任の重さをひしひしと感じている」と、部長就任前の現在の心境を述べるとともに、「次期は『誇りを持とう、青年部』『誇り、絆、友情』をスローガンに活動したい」と21年度から2年間の井上体制の活動方針を示した。

 また、取り組みの柱として(1)若い力を結集して旅館業を盛り上げる(2)部員が集い、研さんを深め、情報交換をして経営力を高める(3)観光立国のけん引役となり、地域経済を盛り上げる──の3点を掲げた。

 永山部長は、「全国大会は見に来るところ、聞きに来るところではなく、参加するところ。同じ悩みを抱えている仲間が会場に必ずいるはずだ。ぜひ、そういう人を見つけて、互いに悩んでいることを話し合い、次には夢を語り合ってほしい。自らこの業界に夢がないと思い込めば、未来にこの業界が続くはずはない。皆が夢を持って、この業界にはもっと楽しいことがある、という気持ちをつかんでもらいたい」と述べ、全国大会開催の意義を強調した。

 永山部長は2年間の永山体制の活動報告も行い、青年部長就任時に示した行動計画の進ちょく状況を詳細にわたり説明。内部と外部それぞれに分かりやすい組織を目指して、初めての青年部出向者に向けた研修会の充実や、親会の全旅連と青年部の両スポンサー制度の統合などで一定の成果を収めたことを報告した。

 来賓からは全旅連の佐藤信幸会長(山形県・日本の宿古窯)、観光庁、愛知県、名古屋市の各代表、地元選出の国会議員らがあいさつ。全旅連の佐藤会長は「旅館業界は変わらなければならない。全旅連も青年部の力を借りて難局を乗り越えていきたい」と述べ、全旅連事業への青年部の積極的な参画を訴えた。

 このほか分科会として、中小企業が資金繰り難、借入金返済難に陥った場合の対処法の講演(株式会社企業ドクター・岩井義照代表)、宿に関する47都道府県青年部長対抗のクイズ大会、旅館経営のノウハウやデータをネット上で共有するサイト「宿屋の知恵袋」と青年部員のコミュニティ型ウェブサイト「yadomo!」の紹介が行われた。

青年部員千人が集まった全国大会
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青年部長賞を受賞した皆生温泉旅館組合の代表者
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