
受賞校、来賓らが記念撮影(後列右から2番目が岩瀨理事長、前列右から2番目が開成高等学校の永野教諭)
全国修学旅行研究協会(全修協、岩瀨正司理事長)は2月27日、東京のアルカディア市ヶ谷で第19回修学旅行ホームページコンクールの表彰式を開いた。大賞の文部科学大臣賞は東京都の開成高等学校が受賞。部門別優秀賞も決まり、文科省の来賓、岩瀨理事長らから賞状とトロフィーを受け取った。
コンクールは全国の小、中、高等学校を対象に、修学旅行に関するホームページ作品を募集。旅行中や事前、事後の学習、ホームページの内容で優れた事例、作品を表彰するもの。今回は125校(小学校32校、中学校50校、高等学校43校)が応募。KNT―CTホールディングスの米田昭正社長、観光経済新聞社の積田朋子社長ら6氏が審査した。
大賞の開成高等学校は2019年度に瀬戸内方面への修学旅行を実施。生徒自らが準備委員会を立ち上げ、プレゼンテーションを通して旅行方面やコースを決定するなど、全てを生徒の自主性に任せている。「事前学習で課題提議を行い、目的を持って旅行に参加。生徒たちの意識や自主性の高さが分かる秀逸なホームページとなっている」と、学習内容、ホームページの出来とも高い評価を受けた。
開成高等学校の永野敬久教諭は「旅行のコースやホームページの作成など、生徒自身がそれぞれの得意分野を生かして修学旅行を作り上げている」と自校の取り組みを説明。
全修協の岩瀨理事長は「受賞した4校の作品はそれぞれの校種や児童生徒の発達段階に応じた素晴らしい作品ばかり。全国の学校が参考にできる優れた作品だ」と評価した。
岩瀨理事長は新型コロナウイルスによる修学旅行への影響にも触れ、「(学校が)行き先や日程の変更があった場合、JRにキャンセル料を取らないなど、最大の配慮をするよう申し入れているところだ」と述べた。
受賞校は次の通り。
【文部科学大臣賞(大賞)】開成高等学校(東京都)
【部門別優秀賞・小学校部門】該当校なし
【同・中学校部門】石巻市立湊中学校(宮城県)、東洋大学附属姫路中学校(兵庫県)
【同・高等学校部門】東洋大学附属姫路高等学校(兵庫県)
【入選】鹿児島市立錦江台小学校(鹿児島県)、兵庫県立小野高等学校(兵庫県)、桐蔭学園高等学校(神奈川県)
受賞校、来賓らが記念撮影(後列右から2番目が岩瀨理事長、前列右から2番目が開成高等学校の永野教諭)