温泉宿泊予約サービス事業などを行う、ゆこゆこホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の旅行への影響についてアンケート調査を実施し、その結果を4月30日に発表した。新型コロナウイルス感染症の広がりが本格化した2月中旬以降の旅行動向について聞いたところ、全年代で50%以上が旅行の延期やキャンセルを行っていることが分かった。
調査は4月10~17日に同社が運営する「ゆこゆこネット」の会員に実施した(有効回答数は9672人)。
旅行の延期やキャンセルを行った人に、「旅行に代わってどんな過ごし方をしているか」を聞くと、全年代で「旅行とは関係ない別のことに時間を使う」という回答が多く、旅行者の消費意欲がほかの対象に向いている。60代以上のシニアでは、テレビや雑誌、SNSなどで「旅行コンテンツを見る」という回答がほかの世代よりも多く、家で過ごす時間を旅行に関係したコンテンツで楽しんでいる。
「緊急事態宣言が解除された後の旅行意欲」について尋ねたところ、全世代で67%の人が「旅行に行きたい」と答えた。特に20代以下と70代以上で高く、70%以上の人が回答した。
また、「緊急事態宣言が解除されたら、行きたい地域」については、最も票を集めたのが「関東地方」。2番目が温泉地の集まる中部地方、次いで関西地方となった。北海道や東北、九州といった答えも多かった。