大阪の中心部・中之島をイルミネーションや光のアートで彩る「OSAKA光のルネサンス2008」の連携イベント「大阪・光のまちづくりシンポジウム〜フランスの光に学ぶ」が12月20日、大阪市の堂島リバーフォーラムで開かれ、約200人が参加した。
主催は、光のまちづくり企画推進委員会、中之島まちの魅力向上実行委員会。
同シンポジウムは、08年に日本とフランスが交流を開始して150周年を迎えたことなどから、フランスで光がまちづくりに果たしている役割などについて考えようと開催された。
基調講演では、元NHKキャスターの磯村尚徳・日仏メディア交流協会会長が「フランスの街づくりと光」のテーマで講演した。ミッテラン大統領時代のパリ大改造計画など、歴代の大統領が行った街づくりの事例を紹介。パリの街づくりには(1)文化の力を世界に発信するグランドデザイン(2)具体的な実行のためのマスタープラン(3)世界一の街にしようとする市政、市民の強い意識──があると指摘した。
続いてパリ出身のマニグリエ真矢・エクスプリム代表取締役が、世界遺産のノートルダム大聖堂で知られる中央フランスの光の街シャルトルのイルミネーションを紹介。日帰り客中心の町が、イベントによりホテルの稼働率が80%に上がるなど滞在型に変わったことを説明した。
パネルディスカッションは、「都市活性化に果たす“光”の役割と可能性」のテーマで、岡智恵子・水都2009実行委員会マネージャー、森秀人・ライティングM代表、マニグリエ真矢氏が参加。磯村氏がコーディネーターを務めた。「もっとイベントの告知が必要」「大阪らしさを再度議論するべき」などの意見が交わされた。
有職者が意見交換した